haruの窓

北海道発

いよいよその日が来る

朝5時。すがすがしい夜明け。

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新聞配達を終えて、愛犬の散歩。

朝から比較的暖かい日だ。汗をかき、シャワーを浴びて6時までに準備を。

神棚と仏様にお水を上げ、お明かりをつけて拝む。

 

朝食を持参して連れ合いと車に乗り込む。6時15分。

今日は長い一日だが、俺の関心事は、気温があまり上がらないでほしいと言うことと、そば打ちの組が遅くならないでほしいと言うこと。

 

穏やかで道も空いている。ついついスピードが出てしまうが、そこは戒めながら20キロオーバーくらいで。

岩内、寿都黒松内と順調に過ぎ、受け付け開始の8時前には長万部に到着してしまう。

はやい。

 

会場では既に受け付けも用意され、係の人たちが忙しそうに動いている。

受付で要項をもらうと、何と4組目。午後からの試験開始となる。ガッカリ。

 

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今日の受験者は50名。

三段の試験は、ここ北海道では年間に2回しかないので、どうしても人数が多くなるのだ。

 

俺たちの会から二人が応援に来てくれたし、札幌の道場からも来てくれた。結構時間がかかったことだろうに。それに、最初そば打ちを教えてもらったある町の愛好会の方々も来ていて、そんな方たちに見守られながら受験できることにうれしさを感じる。

 

1組目のそば打ちが終わり,2組目が始まった頃に、いすに座って30分ほども寝る。

よかった寝ることが出来た。頭も少しすっきりしてきた。

 

11時半頃にお昼のそばを食べる。いつもここのそばは美味しい。

長万部のお母さん方が用意してくれるのだが、おにぎりと漬け物まで付いている。

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昼休みの時間が終了した13時10分から、4組目の試験が開始される。

準備をしながら気持ちを落ち着かせるのだが、午後の時間になるにつれ、会場内の気温も朝よりも高めになってくるのを感じる。

冷たく凍らせたタオルと、汗ふきタオルも机の上に用意しておく。そして、今まで、時間内に終えることが出来ないものだから、その時間内に終えることだけを考えてそばを打とうと決める。

 

さあ、いよいよ開始。

 

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水回しも、やはりいつもの練習していたように、50パーセントを超えて水が入る。5回に分けて水を入れたが、まあまあの状態でこねに入ることが出来た。

 

11分ほどで鉢を拭くことが出来たし、つぶしには12分台で入ることが出来た。

丸くつぶして、50センチほどにする段伸しも、しっかりと体重をかけてきれいな円になっている。そして丸出しに入る。

 

四つだしも順調。きれいな形だ。

20分ジャストから本のしに入る。

本のしもしっかりと麺棒で押さえ込み整え、みるみる麺体が薄くなっていく。

すごい順調だ。

たたみ、打ち粉をふり終え、駒板をおいてまさに切ろうとした時間は、27分台。すごい順調だ。しかし、だんだん汗を拭く回数が増えてくる。

 

時間に余裕があるので,落ち着いてと思うのだが、切りに入るが、汗が落ちそうになると切りをいったんやめて汗を拭く。汗をふいている時間がかかるんじゃないかという余計な心配をしながら,切りの間中そんなことを考えている。

 

そんなことに気を取られて、麺箱にはいつものようにきれいに置くことが出来なかった。最後の切りが太くなり、箱に均等に入らなかったのが悔やまれる。

 

あと5分の放送があった頃、後始末に入ることが出来た。

こんなに早く入ることなんて初めて。

早く早くと動きが速くなってしまったが、8秒前に終了の手を挙げる。

 

終わった。やった。

 

長かった、11月からの練習期間。

その間には、手が荒れてしまい,そこからひび割れが起こり、麺に血が何度も付いてしまうことがあったし、その手を治すために色々な薬を試し、結局は、馬油をこまめに塗りつけきれいな肌になったのだが、そんなことのあれこれが思い出されてくる。

下の寒いそば打ち部屋での練習に,手がかじかんでしまうこともあったし。まあまあ、出来るだけのことはしてきた。

 

合格の感触を得ながら、4時半からの閉会式を待つ。

 

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家についたのは7時を回っていた。

お疲れ。