haruの窓

北海道発

6万人ものデモ

haru11922011-09-24

大江健三郎内橋克人鎌田慧らが呼びかけた9・19の「原発さようなら」集会が、明治公園で開催されたことはニュースや新聞で既に読んでいたのだが、今日配達された赤旗日曜版に、明治公園上空からの写真と記事が掲載されていた。
何と6万人もの人が集まったら、広い明治公園も人で埋め尽くされて見える。


俺たちの世代には、明治公園は懐かしい場所でもあるのだが、それにしても6万人。
こんなにデモ隊が集まったのなんて、60年安保の時以来じゃないのか。
いかに多くの人がフクシマ原発事故に目を覚まされたのかが分かろうというものだ。


鎌田慧や落合恵子が、原発については危惧を抱いていたが、今回の現実を見て、もう決して目をそらしてはいけないと覚悟を決めたというようなことを語っていたのだが、そんな思いをして集まった人たちなのだ。いかにそんな思いの人が多かったかと言うことだろう。


しかし、野田首相、新規原発は建設を認めないとは言うものの、外交デビューの国連では、耳を疑ったのだが、原子力の安全性を世界最高水準にするとし、新興国に原発を輸出することを継続することを表明している。
こんな二枚舌はないだろう。今回のフクシマをどう見ているのだ。まだ事故が終息していないばかりか、これからが被害の実体の大きさが次第に明らかにされるというのに。
日本人がこれから何十年も苦しみ続けていかなければならないのを、どう考えているのだ。
原発に安全と言うことはないのを学んでないのか。
国策として電力会社、経産省、政治家、そしてマスコミぐるみで推進してきた利権から結局はきっぱりと決別できないと言うこと。
いや、その回し者だったのかもしれない。


新宿で9・11に反原発のデモが行われた時、参加者12人が逮捕されたという。
何をしたのかは分かっている。過剰に規制をかけ、デモ隊を蹴るなどの挑発を機動隊はしたのだろう。
容易に想像できる。
そのような行動を規制=断固認めないとする、国家権力の表れだろう。
その報道を、マスコミはきっちりと伝えたのか。権力側に寄り添って報道をしなかったろうか。
これが日本の現実になってくるのが恐ろしい。


 ※しかし、赤旗の一方的な記事にはいつもながらうんざりさせられる。
  セクト主義まるだしだ。この組織が嫌いなのはそんなところだ。
  若い頃、何度もこの組織の人間と一緒の仕事をしたが、結局は自分たちが主導権を握れない取組や行動には、積極的に関わろうとしない。
  それが嫌なところだ。