早過ぎる死
火曜日、職場復帰を楽しみに闘病生活をしていた知人の早過ぎる逝去の報を聞く。
55歳。
昨年の2月に、1年数ヶ月ぶりに職場復帰をし、4月には異動。
その後は通常に勤務していたが、9月に再び数値が高く入院を余儀なくされていた。
骨髄移植を数回受けていたのだが、それも叶わず肺炎を併発しての死だった。
3月の引継ぎの時、短く生え始めた髪の毛と、まだ青白い精気の乏しい顔が痛々しかったが、入院中の心情を吐露し、新たな環境での職場復帰に、全力で立ち向かおうという強い意思を示していた。
これからという時の逝去でもあるだけに、何ともやりきれない。
昨夜、彼の通夜が行われた。
3月の湿った雪が吹き付ける中、葬儀会場に向かう。
爽やかな顔で笑っている遺影が心に焼きつく。