haruの窓

北海道発

あんどん行列

haru11922011-07-22

2.3日前の新聞で、仁木町の仁木商業高校で、最後のあんどん作りに精を出している生徒達の記事を見て、どうしても目に焼き付けておきたくなった。


仁木には5年間住んだ。
千葉での青年時代を終えて、北海道に帰ってきて住み着いた地が仁木だった。

そこで結婚し、息子も生まれた。
その仁木商業高校の近くに住み、当時貰った犬を飼い、よちよち歩きの息子を連れて、
高校のグラウンドに散歩に行ったりしたところだ。


その仁木商業高校は、古平高校、余市高校と統合し、余市紅志高校となる。
だから、3年生しか在学しないため、9年間続いた最後のあんどん行列となるのだそうだ。


そのあんどんは、夜遅くまで残って、2週間もかけて作り上げるのだという。
針金を曲げながら、骨組みを作り、そして仕上げるのだと。
素晴らしい出来映えの山車だ。



パトカーに先導されてパレードがやってきた。
ねぶたと同様に、山車には車が付いていて運ばれていく。
周りは制作した高校生が。


ねぶたなら、ラッセーラとかけ声を上げながら、はねこが踊っていくのだろうが、
それがないものだから、目の前をあっという間に通り過ぎていく。

マイクでは、最後のあんどん行列ですと声が流れていく。

ありがとうと書かれたあんどんもある。
きっと、全力で作り上げたのだろう。
ここに彼ら数十人が紛れもなく生きた青春があるんだ。

ちょっと胸がいっぱいになってきた。


ごくろうさま。
この作り上げたエネルギーを失わずに。
一生懸命に生きた青春の一つがここにある。