haruの窓

北海道発

憲法論議~改正ありきの末が

自民党政権になり、報道のマスコミの姿勢が変わり、現政権を持ち上げることばかりか、批判的論調すら皆無になってきた。本当に危険な兆候と思う。

 

維新も勢いづいてそれに同調する姿勢が見え見えだし、市長や知事が当然のごとくに安部と会合を持っている。道州制の話であるとは言うものの政権がらみの話が出るのは当然だろう。

しかも、彼らだって、現憲法がアメリカからの押しつけだからと言うことで、自主憲法を制定しようとしているようだ。

安部だって、こそくにもまず96条を改正して、改正の厳しさを和らげ、その上で、次なる憲法の骨格を替えようとしていることは周知の通りだ。

 

戦後の反映を支えてきた、世界に誇ることができる憲法を何故変えなくてはいけないのか。今でも、憲法の精神そのものが確立されていないにも関わらず、これを変えるのはどんな日本にしようとするのか不安で仕方がない。

  

2・3日前だったか、 道新の5面の1ページを割いて、河野洋平元衆院議長が改憲論議に物申す、「世界の主流をいく憲法の精神。どこが不自由なのか」と持論を述べている。

 

彼は自民党員だったが、これほどまでに堂々と憲法を誇りにしているのだ。 

 かつての自民党には、そのような誇るべき人物もいたのだが、いまは そんな人物なんて見当たらないどころか、命を賭けているような国家天下を論じる者がいるのか。

 

 自分の保身のために平気で自分を売り出すような奴らばかりではないか。

 

 12月の選挙で自民党が圧勝してからおかしな流れに一層なって来ている。

 さまざまな角度からそれぞれの意見、考えを述べることは意味のあることだとは思うが、TPPのように満足な論議もせずにそれに傾いていくことだけは許されることではないだろう。